電話のかけ方が増えた!(これまでの電話との違い)

通話にもいろいろある?

スマホで利用できる電話の種類は、電話回線の「携帯電話」の他にも「インターネット電話」、「IP電話」、「中継電話(プレフィックス発信)」、他にも複数の回線を利用するなど複雑な仕組みで安さを実現しているアプリの有料電話などいろいろあります。どう違うのか、どう使うのかを解説します。

 

通話にもいくつかの方法(方式)があります。その種類を理解すれば、相手によって掛け方を変えて、より節約することが可能です。

それぞれの電話にはどういう特徴があるのか?メリットとデメリット、そもそもどんな仕組みなのか、そして、どういう相手にどの通話方法がよいのか、まとめてご紹介します。

電話の種類

携帯電話

格安スマホ事業者(MVNO)はアンテナなどのインフラ設備をキャリアから借りています。その電話回線を利用して通話するのが「携帯電話」です。品質などこれまでのキャリア回線とまったく変わりません。

キャリア(docomo、au、softbank)が所有するモバイル回線を利用した通話。
電話番号は090、080、070で始まる番号が割り当てられています。

通話品質が最も良く、クリアでつながりやすい(切れにくい)という特徴があります。

ただし、1分40円とコストが高く設定されています。

インターネット電話

インターネット電話はインターネットの回線を利用する通話です。そのため、音声通話機能は不要で、データ通信契約で電話ができます。ただし通話が途切れたりすることもあり品質は低めです。コストパフォーマンスは電話ツールの中で最高です。

モバイル回線を利用せず、インターネット回線を利用した通話。
代表的なものとしては、「LINE無料通話」や「Skype」などがあります。スマホが普及し、利用ユーザーは格段に増えました。

電話番号を持たずに利用開始できるので、データSIM契約でも利用可能です。

アプリをインストールして利用します。相手側も同じアプリを使っていなければ通話できません。
つまり、一般的な電話番号に対しては発信できません。

通話品質はこの中ではもっとも低く、途切れたり、雑音があったりします。

コスパがよく、通話料はかかりません。その代わり、あまり気にしなくてもいい程度ではありますが、1分あたり0.3MB前後のデータ通信量を必要とします。

 IP(アイピー)電話

IP電話はインターネットの回線の中でIPというプロトコルを利用した電話です。通常の携帯電話よりも品質は劣るものの、インターネット電話より高品質です。インターネット回線の中のグリーン車というイメージでしょうか。

インターネット電話との違いがイマイチわからない、という人も多いIP電話。

どちらもインターネット回線を利用した電話ですが、インターネット電話が利用しているのは広いけど品質が保ちにくい「自由席」のような場所です。

IP電話は品質が確保しやすい「グリーン車」のような場所を利用しています。

IP電話の番号は050で始まる番号が割り当てられています。スマホの電話とは別契約になります。

インターネット回線の部分なので、データSIM契約でも利用可能です。

通話品質は携帯電話とインターネット電話の中間くらい。通話の遅延が多少あるようです。

自宅のWi-Fiを利用して通話しながら外へ出るとき、回線の切り替えのため必ず一度切れてしまいます。

代表的なものとして「050plus」などがあり、同じIP電話会社同士は無料、それ以外でも携帯電話へ1分18円や、国際電話もかなり安く通話できます。

090などの携帯番号や、03などの固定電話番号を取得できるものもあります。
<MVNOのIP電話>
OCNモバイルONE 050plus月額料無料
イオンモバイル IP電話からかけ放題1500円
NifuMo IP電話からかけ放題1300円/海外含むかけ放題2700円
TONEモバイル IP電話から月60分無料通話+データ1GB 500円

中継(ちゅうけい)電話

中継電話は、電話をかけるときに相手の電話番号の前に6桁ほどの番号をつけて発信する「プレフィックス発信」という発信方法のことを指します。通常の電話回線を利用するものなので通話品質は通常の電話と変わりません。値段だけ安くなります。中継電話を利用できるMVNOと契約している必要があります。

あまり聞きなれない言葉ですが、実は多数のアプリがあり、格安スマホ利用者は高い利用率で使用しています。

代表的なものとしては「楽天でんわ」や「みおふぉんダイヤル」、「DMMトーク」などがあります。

電話をかけるとき、自動的に相手の番号の頭に、「0037-68-」などの数字を付けて発信します。キャリアのモバイル回線にたどり着くまでに、中継会社の回線をワンクッション挟むことで利用料を安くする仕組みです。

モバイル回線で、携帯電話と同等の通話品質を持ちながら、コストは携帯電話の半分。同じアプリ同士なら通話料が無料です。

アプリの有料通話 (複数の種類の回線を利用した電話)

アプリの有料電話は、それぞれのアプリによって通話の仕組みが違います。品質もそれぞれです。また、発信はできても着信はできないアプリもありますが安価に抑えられることは確かなので、できることとできないことを把握した上で、他の通話ツールと組み合わせながら上手に使い分けましょう。

最後に紹介するのは、少し複雑な仕組みで安さを実現している通話です。

モバイル回線とIP回線を合わせて利用するなどで、代表的なものとしては「LINE通話」「Skype番号」などがあります。

先に紹介した無料の「LINE無料通話」「Skype」とは違い、アプリ外(携帯や固定電話)に発信ができ、相手に自分の番号を通知できるなどのメリットがあります。

「LINE電話」については固定電話からの着信を受けられないデメリットがあります。

通話品質はインターネット電話と同じレベルです。

コストの良さが魅力で、携帯への発信が1分14円ほど。国際電話もかなり安く利用できます。

できること・できないこと

それぞれの電話にはできることとできないことがあります。

把握して、携帯電話の代替として使用するか、それとも並行利用にするか検討しましょう。

119、110緊急通報(※1) 171(災害用伝言ダイヤル)(※2) 0120、0570、0990(※3) 固定電話への発信 固定電話からの着信 国際電話
携帯電話
インターネット電話 × × × × × ×
IP電話 × ×
中継電話 × × × ×
アプリの有料通話 × × × (※4)

中継電話は携帯電話を使用する「かけ方」のため、この表で×と書かれている部分でも実際には携帯電話を使って可能です。

※1 緊急通報
3桁の緊急通報への番号がつながらない場合の対応策を事前に準備しておきましょう。


※2 災害用伝言ダイヤル
災害時に安否確認のためのメッセージの録音・再生ができる災害用伝言ダイヤルへ登録できない場合は、インターネット上で安否確認ができる「災害用伝言板(web171)」を活用しましょう。

※3 0120、0570、0990
0120などから始まるフリーダイヤル(無料通話)や、0570などのナビダイヤル(通話料が固定された番号)、また0990などの災害募金サービスへの通話を指します。携帯電話がない場合、固定電話や公衆電話を利用する他ありません。その他104、114などの3桁番号もほぼ同様です。

※4 固定電話からの着信
アプリの有料通話のサービスでは、「自分の携帯電話番号が利用できる」「新しく番号が付与される」などが発信時に限られており、電話番号番号を付与されても着信を受けられない場合があります。アプリによって異なりますので利用する前に確認しましょう。

どの通話を利用する?

それぞれの電話は、音声通話SIM契約でないと利用できないものと、データSIM契約でも利用できるものに分かれます。

コストを重視するか、品質を重視するかでどの通話ツールを利用するか分かれるところです。

携帯電話でも同じキャリア同士なら通話量無料であるように、それぞれの電話も同じ電話同士なら通話料無料です。よく話す相手とは、通話ツールを合わせておくとより節約になりますね。

できないことを他のアプリで賄って利用する方法もあれば、携帯電話と並行して複数の電話を使い分けるという方法もあります。
よく話す人は通話用の携帯と2台持ちという選択もあります。

あなたのスマホスタイルに合った通話を探してみましょう。これらの通話ツールは、気軽に始められるアプリも多いので、試しに使ってみるというやり方もいいでしょう。

最後に、携帯電話番号以外は、webのアカウントの設定画面などで、電話番号入力欄で「正しい電話番号を入力して下さい」など、はじかれることがあるようです。自宅の固定電話など、別の番号を持たない人は、もしかすると、まだしばらくは携帯電話と並行しておいたほうが安心かもしれません。

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